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徳島の郷土料理

長く愛されている徳島の伝統郷土料理を知っておきましょう!

「そば米雑炊」は、そばの実を茹で、皮を取り除いて

乾燥させた「そば米」を雑炊に仕立てた、祖谷(いや)地方に

伝わる郷土料理です。

もともと、源平合戦に敗れ、祖谷(いや)地方に身を潜めていた

平家の落人が、正月料理に作ったのが始まりとされています。そばの実を粉にせず、そのまま食べるとう、全国的にも

珍しく、「ボウゼの姿寿司」とともに、農林水産省が認定した「郷土料理百選」にも選ばれています。

そば米雑炊.jpg

そば米雑炊

ボウゼの姿寿司.jpg

ボウゼの姿寿司

「ボウゼの姿寿司」は、頭付きのまま酢漬けにしたイボダイを

酢飯と合わせた、徳島を代表する郷土料理。

徳島では、イボダイを「ボウゼ」と呼び、古くから秋祭りや

ハレの日のご馳走として食されてきました。特産品のすだちを

絞っていただくのが、徳島流。さっぱりとしたボウゼの味わいを、かぼすの爽やかな酸味が引き立てます。ボウゼ漁が盛んに

なる9月から年末まで、県内のスーパーでも購入することが

できます。

「御所のたらいうどん」は、徳島県北部にある阿波市(土成町)に伝わる郷土料理です。木製の飯盆(はんぼ)と呼ばれるたらいに入れて提供される釜揚げうどんで、ハレの日や来客への振舞い料理として、食されてきました。林業が盛んだった土成町では、山仕事を終えた労働者たちが河原でうどんを茹でる習慣があり、じんぞく(川魚)をダシに使ったつけ汁につけて食べたのが始まりとされています。昭和6年に、御所村(現在の阿波市

土成町)を訪れた県知事をもてなす際、飯盆(はんぼ)に入れて

振舞ったところ、のちに、県知事が「たらいに入ったうどんが美味しかった」と話したことから、「御所のたらいうどん」と

いう名が一気に広まったと言われています。

御所のたらいうどん.jpg

御所のたらいうどん

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祖谷そば

徳島県西部に位置する秘境「祖谷(いや)」は、古くから冷涼な気候を生かした蕎麦の栽培が盛んに行われてきました。

「祖谷(いや)そば」は、地産のそば粉100%使用し、ほとんど

つなぎを使用しない手打ちそば。そのため、麺が切れやすく

太く短めの麺が特徴です。祖谷地方では、お祝いの席にはよく振舞われてきた料理ですが、例外として切れやすいことから、「縁が切れる」として、婚礼の席では振舞いが避けられて

います。蕎麦の香りが堪能できる祖谷(いや)名物です。

「でこまわし」とは、サトイモなどを竹串に刺し、味噌ダレをつけて炭火で焼く、祖谷(いや)地方の郷土料理。サトイモを

串に刺し、囲炉裏で回して焼くさまが、阿波人形浄瑠璃の

「でこ(人形)」に似ていることから、その名が付けられたのだそう。地元特産のごうしゅういもをはじめ、そば団子、

岩豆腐、丸コンニャクなどを串に刺します。大歩危・祖谷

エリアでは、名物グルメとして、店頭で焼きたてを提供する

お店も多いです。

でこまわし.jpg

​てごまわし

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ふしめん
(半田そうめん)

「半田そうめん」は、徳島県つるぎ町の半田地区(旧半田町)で

作られてきた太麺の素麺。「ふしめん」は、手延べ素麺を棒に

かけて乾燥させた際にできる麺の端っこ部分のこと。地元では、そうめんに比べてコシが強く、「そうめんの一番おいしい部分」として、みそ汁やお吸い物の具として食されてきました。

現在では、サラダや和え物など、各家庭で様々な料理にアレンジして食されています。

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